胃内視鏡検査とは
盛岡市で胃内視鏡検査(胃カメラ)は当院へ
鎮静剤を使わずに検査も可能
最近は極細径内視鏡の解像度が飛躍的に向上し、現在当院でも剛細径、直径6mm程度のものを使用しております。これを用いるようになってから、以前の使用していた10mm程度のものに比して、患者さんの苦痛は驚くほど少なくなり、経口でも経鼻でも楽に検査が受けられるようになりました。以前はしばしば全身鎮静剤投与下で行っていた検査の件数も大幅に減りましたが、よほど苦しい思いをした方は全身鎮静剤投与下での検査も可能です。
盛岡市の胃がん検診ではバリウムを飲んでいただく胃レントゲン検査と胃内視鏡検査のどちらかを選んでいただけますが、当院ではほとんどの方が胃内視鏡検査を選んでいただいております。特に飲酒歴や喫煙歴のある男性の方は食道がんのリスクも高く、早期の食道がん診断能に優れる内視鏡検査をおすすめします。
胃内視鏡検査ってなに?
胃内視鏡検査はいわゆる「胃カメラ」です。正式には上部消化器管内視鏡検査といいます。上部消化器管とは、食道・胃・十二指腸をさします。口や鼻から細いスコープ(カメラ)を挿入し、粘膜を観察する検査です。
胃内視鏡検査を必要とする主な疾患
食道疾患
- 食道がん
- 胃食道逆流症(GERD)
- 食道アカラシア
- 食道裂孔ヘルニア
- バレット食道
- 食道静脈瘤
胃・十二指腸疾患
- 胃がん
- 胃・十二指腸潰瘍
- AGML(急性胃粘膜病変)
- MALTリンパ腫
- 胃ポリープ
- 胃炎
胃カメラのながれ
検査前日の準備
食事について
前日の夕食は21時までにすませましょう。食事の内容は、おかゆやうどんなどのなるべく胃に負担をかけない消化の良いものを選ぶようにします。水分(牛乳やジュース以外)は適度にとっていただいて構いません。
アルコールはできれば控えましょう。飲む場合でも、21時以降は禁酒してください。
お薬について
常用薬はいつも通り服用していただいて構いません。
検査当日の準備
朝食は禁止です。水、スポーツ飲料は検査の2時間前までに少量であれば問題ありません。
常用薬は薬剤によって服用方法が異なるため、事前に医師に確認して、指示に従ってください。
検査前のチェック
- 指輪やヘアピン、イアリングなどの装飾品は外していただきます。
- 眼鏡、義歯は外していただきます。
検査開始
受付・診察が終わったら、前処置に移ります。胃内の気泡・粘液を除去するために、消泡液・粘液除去剤を使用します。その後、内視鏡検査室へと向かいます。準備が整ったら、ベッドに横になっていただき、あとはリラックスした状態でお待ちください。
患者さんが内視鏡検査に対して強い不安を抱いている場合は、鎮痛剤を使用することも可能です。うとうとと意識を低下させることで緊張をやわらげ、苦痛を軽くすることができます。
内視鏡は経口(口からスコープを入れる)と経鼻(鼻からスコープを入れる)、どちらも対応可能です。患者さんのご要望を伺った上で、お身体の状態に合わせて適した方法を選択します。いずれの場合でも挿入する際は、力を抜いて、ため息を吐くようにゆっくりとした呼吸をします。
食道→胃・十二指腸へと進み、すべての確認ができたらスコープを抜去して検査終了です。1時間ほど、部屋で安静にしていただき、検査後の注意事項等を説明させていただきます。
鎮痛剤を使用した場合は、眠気が続いたり、判断力が低下することがあるため、車の運転は禁止です。